ロシア軍が１１日にもウクライナ東部戦線と南部の都市を狙って空襲を継続した。これにより南部の都市ヘルソンで民間人死傷者が発生する一方、財産被害が発生した。

ＡＦＰ通信などがこの日報道した内容によると、ウクライナのイェルマーク大統領府長官はこの日テレグラムのメッセージを通じ「ロシアのテロリストが再びヘルソンを砲撃し５人の民間人死傷者が出て車両数台が破壊された」と明らかにした。

ヘルソン地方政府によると、この日ロシア軍が撃った砲弾はヘルソン市の民間人地域に落ち３人が死亡し２人が負傷した。砲撃地域周辺では数台の車両が破壊されたり炎上したりした。

ヘルソンはドニプロ川と黒海が合流する地域にある港湾都市で、ヘルソン州の州都だ。ロシアは昨年８カ月にわたりヘルソン一帯を占領したがウクライナ軍の反撃を受けて撤退した。

ロシア軍はヘルソンを明け渡して以降もこの地域をしばしば砲撃した。ロシアのプーチン大統領が国政演説をした先月２２日にも民間居住地と建物、公共交通停留場、駐車場などの施設に砲弾が落ちた。

ロシア軍はウクライナ東部の都市リマンなどドネツク州方面でも攻撃を展開した。

ロシア国防省はこの日、「この２４時間にドネツク方面で攻撃を進めウクライナ軍は１４０人を超える兵士と装甲車２台、ピックアップトラック４台、軍用車両３台と曲射砲２台を失った」と発表した。

続けて「リマン一帯でも攻撃を行い、ウクライナ軍は兵士９０人、曲射砲１台、装甲車２台、ピックアップトラック２台などの被害を受けた」と付け加えた。