「昌原の進歩団体『尹大統領退陣』デモ、北の指令だった」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.02.08 11:18
スパイ集団の疑いを受ける「自主統一民衆前衛」が北朝鮮から「尹錫悦(ユン・ソクヨル)打倒闘争をすべき」「労働運動を加熱させるべき」などの指令を受けて実行に移していたことが分かった。2018年の平昌(ピョンチャン)冬季オリンピック(五輪)以降、ソウル南北首脳会談が議論される時期には「金正恩(キム・ジョンウン)委員長のソウル訪問を歓迎する」という世論工作もしたと、公安当局は把握している。
慶南(キョンナム)進歩連合組織委員長を務めたAなど自主統一民衆前衛(自統)の組織員4人は国家保安法違反の疑いで1日、拘束された。4人は検察で黙秘権を行使している。国家情報院は北朝鮮の指令文を解読しているが、高度に暗号化された内容を解釈するのに相当な時間がかかるとみられる。
当局が把握した北朝鮮の指令は「反(保守)政府・反米・親北」内容がほとんどだ。自統は昌原(チャンウォン)の慶南進歩連合の関係者が主軸だが、この団体は実際、昨年「尹錫悦政権審判慶南運動本部」を結成するなど尹大統領の退陣を要求するデモを続けている。また韓米連合空中訓練の中断を要求する集会など米国に敵対的な雰囲気を助長する活動にも注力したことが把握された。