２０日午前６時２８分ごろ、ソウル江南区開浦洞（カンナムグ・ケポドン）九龍（クリョン）村４区域の住宅で火災が発生した。消防当局は午前７時１７分ごろ、九龍村４・５・６区域の住民４５０－５００人を避難させ、現在「消防対応２段階」が発令された状態だ。

消防当局は人員１４５人、装備４５台、消防・山林ヘリコプター４機などを投入して鎮火作業をしている。火災は九龍村４区域から５区域に広がり、住宅１５軒が焼失する財産被害が発生したと推定される。現在のところ人命被害はないと把握されている。ソウル市は「近隣の住民は速やかに避難し、車両を移動してほしい」と緊急メッセージを発送した。

◆尹大統領、九龍村火災に緊急指示…「万全期して火災鎮圧を」

スイスを訪問中の尹錫悦（ユン・ソクヨル）大統領はこの日、九龍村の火災について「可用人員・装備を総動員して火災鎮圧に万全を期してほしい」と現地から緊急指示を出したと、金恩慧（キム・ウンヘ）広報首席秘書官が書面ブリーフィングで伝えた。

尹大統領は住宅が密集する九龍村は火災に脆弱である点に言及し、「特に人命被害が発生しないよう自治体などが可用手段を動員し、住民の避難を誘導し、救助隊員の安全も徹底してほしい」と伝えた。

李祥敏（イ・サンミン）行政安全部長官もこの日、緊急指示を通じて「ソウル市や江南区など自治体と消防・警察などすべての行政力を動員して火災鎮圧と人命救助に総力を尽くし、消防隊員の安全の確保も徹底してほしい」と強調した。