ロシアがウクライナに大規模な空襲を加え、中南部の都市ドニプロで少なくとも１２人が死亡したと伝えられた。

ロイター通信などによると、ドニプロペトロフスク州のバレンティン・レズニチェンコ知事は１４日（現地時間）、ドニプロのアパート団地でロシア軍の砲撃により少なくとも１２人が死亡、６４人が負傷したと明らかにした。

負傷者の中には１５歳の少女など１２人の未成年者もいた。コンクリートの残骸の中で捜索を継続中で、死亡者はさらに増えるとみられる。

ウクライナ側はドニプロのほか首都キーウをはじめとする複数の地域の主要基盤施設が攻撃され、電気および水道の供給などが数日間は難しいと伝えた。

ウクライナ東北部のハルキウ（ハリコフ）にもミサイルが落ちたという。ハルキウ州のオレグ・シネグボウ知事は「ロシア軍がハルキウ）産業地区に２発のＳ－３００ミサイルを発射した」と述べた。ただ、具体的な死傷者の発生についてはまだ把握されていない。

中部・南部都市にもミサイル空襲警報が続き、ウクライナのゼレンスキー大統領の故郷クリビリフでも建物６棟が破壊され、１人が死亡、１人が負傷した。

ゼレンスキー大統領はこの日、「ロシアのテロと民間を狙った攻撃を終息させるためにより多くの武器が必要だ」と西側に要求した。