【コラム】中国の失敗も望ましくない
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.01.05 11:12
中国関連の最近のニュースコメント欄には時々嫌悪を越えて憎悪が波打っている。新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)拡散傾向が国境を越えて韓国に悪影響を与えるのではないかという心配は理解できるが、「この際、中国の人口が激減したらいいのに」という言葉まで登場するのはさすがに目に余る。実際に、米国メディア「ディプロマット(The Diplomat)」が最近伝えたアンケート調査の結果によると、中国を「否定的」または「非常に否定的」と認識している韓国人の比率は81%にのぼる。調査対象56カ国のうち2位スイス(72%)や3位日本(69%)を大きく引き離しての1位だ。2015年米国世論調査機関「ピュー研究所」が実施した同じような調査当時(37%)に比べて倍以上に増えた。
ディプロマットは韓国人の嫌中感情が一次的に粒子状物質のせいだと分析した。新型コロナ封鎖でやや停滞したものの、ここ数年間、中国発大気汚染が大きなイシューだったことは間違いない。しかし韓国人が中国といえば思い出す単語に、より多くの真実が含まれているように思う。回答者は「新型コロナ」を最も多く挙げて「歴史歪曲」「汚い」「偽物」等を挙げたという。「THAAD(高高度防衛ミサイル)」「限韓令」なども挙げられる。ほとんどの国では「中国の軍事力」を否定的に認識した。中国の台湾脅威および南シナ海領有権紛争などは今年ウクライナ戦争以外に注目しなければならない国際紛争イシューのうちでも最初に挙げられる。「メイド・イン・チャイナ」製品をてこに力をつけてきた中国が今は自由な世界秩序にとって脅威になっているという不安だ。