【社説】NHK会長15年連続財界出身者を起用…KBSに与える教訓
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.12.08 09:20
日本の公共放送NHKの新会長にまた財界出身者が起用された。NHK経営委員会は元日本銀行理事の稲葉延雄氏を来年1月に就任する次期会長に選任した。2008年の福地茂雄元アサヒビール会長から6人連続で財界出身者がNHK会長を務めることになったのだ。JR東海、三井物産、三菱商事など外部出身者がNHK会長を務める記録は稲葉次期会長の任期が終わる2026年まで続くことになった。
放送関連の経歴が全くない財界関係者がNHKを陣頭指揮することになったのは、彼らの経営能力が公共放送生き残りの必須要件になったためだ。経営革新はデジタルとストリーミングなど放送プラットフォーム多角化時代に世界の公共放送が共通して直面する課題だ。放送コンテンツ消費で公共放送の割合が減り、受信料納付義務に対する視聴者の拒否感が大きくなっており、これは受信料の引き下げや廃止につながっている。NHKは来年10月に受信料を10%引き下げる計画だ。英公共放送BBCは受信料を2024年まで据え置き、2028年に廃止する方針を明らかにした。受信料収入損失を埋めるには大々的な構造調整とコスト削減が避けられない。