米国、宇宙ロケット開発で日本は助けて韓国は助けなかった
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.07.04 18:05
5月にソウルで開かれた韓米首脳会談の後日談だ。当時両国は共同声明を通じて宇宙協力全分野にわたって韓米同盟を強化することを約束した。米国が主導する月探査計画であるアルテミスプロジェクトをはじめ、宇宙探査共同研究を促進して韓国型衛星航法システム(KPS)開発に向けた支援協力も再確認した。
だが韓米両国の華麗な宇宙協力は言葉だけだった。裏面に隠された真実はみじめだった。科学技術界によると、当時科学技術情報通信部は首脳会談を控え米国側に国際武器取引規則(ITAR)の改定を議題に提示した。米国側は一言の下に断った。ITARとは米国政府の規定で、国防関連の米軍需品目録に対する輸出入を統制することをいう。規定によると韓国は米国の許諾なく米国の技術や部品が使われた人工衛星を韓国製宇宙ロケットで打ち上げることはできない。韓国の技術だけで作った衛星があるならば問題はないが、韓国はジャイロスコープなど人工衛星の核心技術を依然として米国に頼っている。結局米国は韓国が大陸間弾道ミサイル(ICBM)に転用可能な宇宙ロケット技術を持つことを望んでいないためというのが専門家らの解釈だ。ITARと別に、米国はこれまで韓国の宇宙ロケット開発に一切の支援をしなかった。むしろ米国の敵性国であるロシアが2003年に韓国と宇宙技術協力協定を結び羅老(ナロ)号開発など陰に陽に助けになった。