【コラム】サウジ皇太子、訪日中止もAPECには出席…東南アジアの地位が急上昇(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.11.23 07:08
これまでひっそりと「中間国外交」を繰り広げてきた東南アジアが今や新たな安保秩序確立のための対外協力の時代を開いているのだといえる。これまで経済と人的交流に重きを置いていた韓国の東南アジア戦略も大々的に転換する必要がある。軍事・安保分野を含むさまざまな方面で東南アジアとの関係を強化し、共生の戦略的パートナーとしてみなければならない。核心は韓国外交・国防の地政学的範囲を韓半島(朝鮮半島)と周辺海域から東南アジアを含む海上輸送路(SLOC)全般に拡張することだ。
東南アジアはエネルギーを輸入してきたインドネシアが位置している地域であることはもちろん、中東から韓国につながるSLOCが通過する血脈だ。アラビア半島の西南にあるバブ・エル・マンデブ海峡と東北のホルムズ海峡を経てアラビア海とインド洋、ベンガル湾を通過して東南アジアを貫くこのSLOCは韓国の死活がかかった水路だ。海軍や海洋警察などが先に立ってASEANと軍事・安保・海洋交流を拡大しなければならない理由だ。