韓国梨泰院惨事のトラウマ…CPRを助けた男性、満員バス乗ってパニック発作
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.11.10 13:52
20代男性Aさんは最近乗客でいっぱいの満員バスに乗ったが、パニック発作症状が現れて救急室を訪れた。Aさんは梨泰院(イテウォン)惨事の現場で心肺蘇生法(CPR)などで惨事犠牲者の救助を助けた。日常生活の中や寝ている時もその日の記憶が鮮明に思い出され、ついには救急室に行くことになり、自分の心理状態が不安定である事実をはっきりと認知することになったという。Aさんは焼香所の近くの心理支援相談所を訪れた。惨事発生から6日目のことだった。
Aさんの相談を受けた慶煕(キョンヒ)大学病院精神健康医学科のペク・ジョンウ教授は「1~2回の相談だけでは不充分だと考えられ、国家トラウマセンターにAさんを依頼して引き続き診療を受けられるようにした」と話した。ペク教授は「(過去の他の災難と違い)今回の惨事の場合は都心で起き、現場映像が無分別に流布するなど非常に多くの人が代理外傷を受けた」としながら「当時現場にいたという事実を隠したり、差別・偏見が怖くて表現できない人々もいると思うが、遺族の他に目撃者・救助市民などは別途名簿を確保できないため繰り返し援助や診療を受けるようメッセージを伝達しなければならない」と話した。