梨泰院惨事、国家・自治警察が責任押し付け合い…混乱深めた自治警察制
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.11.08 10:37
ソウル警察庁の緊急救助支援業務を一次的に指揮・監督するソウル市自治警察委員会が、ソウル市から梨泰院(イテウォン)圧死惨事に関する報告を遅く受けていたことが明らかになった。自治警察委が要請するまで警察は惨事について自治警察委と共有せず、状況の報告を受けた自治警察委も翌日朝になって関連案件を審議した。昨年7月からの自治警察制施行で、市・道警察委員会が災難時に警察の緊急救助支援の有無を決定・監督する機能を担当することになった。混雑状況を管理する警備・交通などは自治警察の業務だが、災難現場と接する可能性が高い地区隊と派出所は国家警察所属であり、混乱したという指摘が出ている。
◆事故発生75分後…警察でなくソウル市が報告受ける
警察などによると、ソウル自治警察委は惨事当日の先月29日午後11時30分、ソウル市安全総括室から梨泰院圧死惨事が発生したという報告を受けた。事故発生から1時間15分後のことだった。報告を受けた自治警察委はソウル庁に状況共有を要請したという。自治警察委のキム・ソンソプ事務局長が惨事現場に到着したのは47分後の10月30日0時17分。自治警察委は30日午前1時34分、ソウル庁112総合状況室長から惨事現場配置現況など措置事項を文字メーッセージで2次通知されたという。ソウル自治警察委が「緊急」と名付けた委員会会議は翌日の10月30日の午前8時に開かれた。現場緊急救助、交通管理、遺族支援案などに関する案件を全員一致で議決した。