米国の中間選挙結果が韓米関係に及ぼす影響(2)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2022.11.06 12:48
もちろん現在、国内物価を抑えなければならない課題があまりにも重く、ウクライナ戦争により非合理的行動をする国に対する拒否感があまりにも大きいことから北朝鮮に対する不信感もやはり相当あるのは事実だ。だが同時にウクライナ戦争、3期目入りを選択した習近平主席との対立悪化、退路がよく見えない台湾状況などがかみ合わさり、どれかひとつの国際安保懸案ででも突破口を開かなければならないという共感が形成される場合、北朝鮮との対話カードを悩むことになる可能性もまた十分だ。
これに対し民主党が善戦し結果的に「政治的勝利」を収める場合を想定してみることができるが、この時は興味深くも韓国政府の役割が大変重要になるだろう。2年前にバイデン大統領が当選した際に多くの専門家はトランピズムの後遺症によりバイデン大統領が本人の専門性を生かして各種外交政策で成果を出し、そうした成果を国内政治的エネルギーに転換させて国内リーダーシップも確保することになると予想した。だが2年が過ぎたいまバイデン政権の外交安保成績表はみすぼらしい方だ。今回の中間選挙過程でも何回も揺らいだ選挙局面で民主党の善戦要因は苦心の末に打ち出した「バイデン式アメリカファースト」で、外交政策成果ではなかった。