【コラム】政府のせい、被害者のせい、でなければハロウィンのせい?=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.11.04 15:02
「なぜ国籍不明のおばけの名節を過ごしてこのようなことになったのか」とハロウィンを原因とする意見もある。厳密に言うとハロウィンは「国籍不明」ではなく、国籍が米国の名節、正確にはアイルランド系移民者が米国で発達させた名節だ。そのようなハロウィンを最も積極的に輸入した国の一つが韓国ではないか。ところがそれが悪いのか。扮装をしてクラブに行くことが果たして私たちの伝統と何の接点もないのか。はるか昔、私たちの先祖も天に祈った後に仮面をかぶって飲酒歌舞をたのしみ、高麗時代にはそのような行事が華やかなパフォーマンスとして発展した八関会(パルグヮンヘ、収穫を祝う祭礼)と儺礼(ナレ、邪気払いの儀式)があった。怪力乱神を嫌悪した朝鮮の儒教文化とその後の近代化過程から消えたにすぎない。祭りを楽しむ興は潜在しているが、楽しむ祭りがすべてなくなったので外国の祭りでも輸入して楽しんでいるのだ。
そのうえ韓国の現代文化は混成性(hybridity)が特徴だ。今世界をさらっているK-POPと韓国ドラマは米国の大衆音楽とハリウッドの影響がなければなかった。今回梨泰院惨事の犠牲者156人という悲劇的な数字の中に外国人が14カ国26人に達するのは、梨泰院自体が伝統的な多文化通りでもあるが、韓国化された梨泰院ハロウィン祭りが国際的な文化に浮上した事実を暗示する。ユーチューバーが事故直前に撮影した映像を見ると、非常に精巧で創意的な扮装をした人々も目につく。誰がそのような祭りが災難と悲劇になると思ってそこに行っただろうか。
◆「災難は人間性に対する脅威」