「地獄の地下鉄」に慣れた韓国サラリーマンの日常…圧死の認識さえなかった(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.11.03 09:13
◆「国家的認識の転換必要」
海外主要国家は各国の実情に合わせた群衆管理マニュアルを施行している。米連邦緊急事態管理庁(FEMA)は2005年に「特別行事非常計画」を作って野外の雑踏状況統制の基準を提示した。1人当たり最小0.37~0.46平方メートルの空間を確保しなければならないというのが骨子だ。ワシントン・ポスト(WP)など米国主要メディアは専門家の見解に基づいて密集度が1平方メートル当たり5人を超えれば「危険水準」に達したと分析する。日本では兵庫警察本部が作った107ページに達する「混雑警備マニュアル」が全国に通用している。群衆殺到時、一方通行を誘導する方法などに対する具体的な基準と指針が含まれている。中国は2015年4月に国家観光局が行事現場の最大収容人数を策定して特定時間帯に群衆が集まる現象そのものを統制する。英国安全保健庁(HSE)は「人波の交差」等を危険に規定し、警察官などにこれを防ぐための幅広い裁量権を付与している。香港はハロウィン行事のたびに警察が人波の流れを管理する代表的な地域だ。