【私は告発する】ソウルで消えたヒジャブ未着用のイラン選手…韓国政治はなぜ口閉ざすのか(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.10.26 11:51
16日にソウルで開かれた2022国際スポーツクライミング連盟(IFSC)アジア選手権大会にイランの女性選手エルナズ・レカビさんがヒジャブ(イスラム圏で女性の髪を隠すスカーフ)を着用しないで出場した。折しもイラン本国では女性たちの反ヒジャブデモに触発された大規模反政府デモが続いていたところで、この日のレカビさんの選択は内外のメディアの注目を浴びた。彼女は過去に「スポーツクライミングのような激しい運動をしながらヒジャブを着用するのは明らかにハンディキャップだが、イラン選手としては甘受しなければならない」とインタビューで答えたこともあるが、この日の行動はさらに破格だった。特にヒジャブを適切に着用しなかったとして「道徳警察」に連行され疑問死したマフサ・アミニさんの事件直後でもあり、ヒジャブを着用せずに競技に臨むレカビさんの映像はイラン国内のSNSで爆発的反応を呼び起こした。ヒジャブ反対のデモ隊は彼女を英雄として描写するほどだった。
ヒジャブ着用の有無と関係なくイランではレカビさんのよう女性スポーツ選手は珍しい存在だ。1979年のイスラム革命後に女性の社会活動を大きく制約してきたためだ。わずか数年前までイランでは女性が男性と一緒に競技を観戦することさえタブー視されてきた。