【コラム】喉が渇いた者が井戸を探す=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.10.25 11:33
7年前と記憶しているが、ワシントン特派員時代に他社の特派員団と米国内の韓半島(朝鮮半島)専門家らが懇談会をしたことがあった。真摯な対話が終わった後に冗談混じりで北朝鮮の核抑制の意志が全くない中国を圧迫するために韓国の核開発の可能性を提起したらどうだろうかと尋ねた。人の記憶は妖物のようで時間が過ぎればファクトはかすんでくるがイメージは鮮明に刻印され保存される。その時がそうだった。ある米国人専門家が私を見つめながら真顔になって反論したが、彼の表情だけでも何の話をしているのかがわかった。この方の驚いた瞳は「話にもならないことは口にも出すな」という断固とした感情を吹き出していた。
韓米関係で韓国の核開発はタブーだ。核開発に関する限り同盟はない。韓国であれ日本であれ少しでも疑わしければ入ってくるのが米国だ。戦術核再配備さえ話を切り出すのが容易でない問題だ。戦術核再配備は非拡散を守る米国には非常にやりづらい。また、北朝鮮軍の迅速打撃範囲にある韓国に戦術核を配備することは軍事戦略上無意味な措置になりかねない。これが常識だ。