【コラム】イランのヒジャブ、他人事ではない=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.10.23 13:22
ソウルには「テヘラン路」という通りがある。イランの首都の名前を取った通りだ。先月13日、イラン女性のマフサ・アミニは家族とともにテヘランに親族と会いに来てヒジャブを正しく着用していないという理由で道徳警察に逮捕された。ヒジャブはムスリム女性が髪の毛と首、胸の部分を隠すために使うスカーフだ。顔とさらに全身を覆わなければならないブルカ、顔の一部も隠すチャドルに比べるとそれでも顔全体を出すことができる。
宗教的な理由で着用するというが、実際にイスラムの経典であるコーランに女性はヒジャブを使ったりブルカを着なければならないと直接的に書かれているわけではないという。コーランはただムスリムの服装は謙虚でなければならないとする。ここでのムスリムとは女性だけでなく男性まで含む。すなわち、本来の服装規定は男女ともに概ね共通して適用されるということだが、解釈と運用を通じて女性にだけより厳格な服装を要求することになったわけだ。ムスリムの男性は顔を隠したり髪の毛が見えないように覆ったりはしないという話だ。