【コラム】人権が口実になった北京五輪ボイコット、得より失が大きい(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.12.29 11:27
タリバンがアフガニスタンを再び掌握してユーラシア大陸に波紋が起きている。周辺の関連国がそれぞれ自国の安全保障の隙間を埋めるのに忙しい。アフガニスタン難民と麻薬も問題だがテロ勢力の活性化がさらに大きな心配だ。ソ連が崩壊した後1991年から新たな中央アジアが形成され、1世紀にわたり抑えられてきたイスラム信仰を基に政権に挑戦する反乱軍勢力がユーラシアを揺るがした。ようやく沈静化しそうだったが、タリバンの帰還で周辺国が緊張する様相だ。
勢力が完全にそがれたとみていたウズベキスタンのイスラム運動はまだ完全消滅というには不安で、タジキスタンのイスラム復興党勢力はアフガニスタンで暗躍中だ。タリバンはパンジシールで最後まで抵抗している国民抵抗戦線を支援するタジキスタンに向け反政府勢力を動員して攻撃すると威嚇するほどだ。インドはカシミール反乱軍をタリバンが支援するかと戦々恐々としている。アルカイダが依然として生きており、ISホラサン州(IS-K)のテロは現在進行形だ。一言でタリバンのバタフライ効果は侮れない。