【社説】ミサイル落弾を契機に軍事災難マニュアルの整備を=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.10.06 07:38
北朝鮮の中距離弾道ミサイル(IRBM)挑発に対応し、韓国軍が4日夜に発射した弾道ミサイル「玄武(ヒョンム)2」2発のうち1発が落弾し、江陵(カンルン)地域の住民たちが一晩中不安に震えた。 ミサイルが基地内に落ち、弾頭が爆発せず、幸いなことに危うく大規模な人命事故が起きかねない状況だった。各種ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)に関連写真と映像が上がり、消防当局に「爆弾音がして閃光が見える」などの通報が受け付けられた。しかし、緊急出動した消防当局は軍部隊側から「訓練状況」と案内されて帰ってきたという。
その後8時間余り、軍はもちろん消防当局は災難メールや関連ニュースを知らせなかった。その間、江陵市庁・消防署などには火災原因を尋ねる電話が殺到し、ネット上に「8人が行方不明になった」など確認されていないニュースも出回った。昨日午前7時ごろ、ミサイルの落弾があったという軍の説明があると、「なぜ昨夜のことを今になって知らせるのか分からない」という抗議が激しかった。
北朝鮮の挑発に軍が即時かつ積極的な対応に乗り出したのは望ましいことだ。しかし、民間地域に被害を与える恐れがあるミサイルの落炭事故の事実を地域住民に知らせなかったのは理解できない。軍が行政・消防当局に訓練過程で発生した事故であることを知らせたにもかかわらず、関連内容が伝達されなかったのか、それとも他に理由があったのかを明らかにしなければならない。