【社説】韓国最大野党の外交長官解任建議、一線を越えた
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.09.30 15:54
韓国野党第一党の共に民主党が29日、朴振(パク・ジン)外交部長官解任建議案を単独で通過させた。国会で長官解任建議案が通過した前例は1948年の国会開院以降7回しかなく、現行の87年憲法体制の下では3回にすぎない。国政の責任を負う国務委員の解任建議は、国民の大多数が同意するほど重大な事由があるべきという点に与野党が同意してきたからだ。このように超党派的に守られてきた原則を破って民主党単独で朴長官解任建議案を上程して通過させたというのは極めて遺憾だ。
民主党が前に出す解任建議の表面的な理由は、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の歴訪外交が「惨事」だったため主務部処の長官が責任を負うべきというものだ。エリザベス2世英女王の弔問をめぐる問題、バイデン米国大統領との「48秒の歓談」、岸田文雄首相との30分の略式会談および俗語をめぐる論争などを民主党は「惨事」と規定している。野党として批判することができる懸案だ。特に俗語をめぐる論争は大統領室と与党の激しい対処方式が問題を膨らませた。