韓国、増える原発稼働…「高レベル放射性廃棄物」処理が急がれる
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.09.19 11:56
尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権が原発政策を加速させ、高レベル放射性廃棄物の処理が懸案に浮上している。高レベル放射性廃棄物の飽和時点が近づいているからだ。炭素中立とエネルギー安全保障を守って未来世代の負担も減らすには、処分施設確保に必須の特別法制定が急がれるという声が高まっている。
原発稼働時には使用済み核燃料など高レベル放射性廃棄物が必然的に出てくる。その処理が適切に行われてこそ、原発と国民の安全を担保できる。7月、欧州連合(EU)は原子力発電をグリーンタクソノミー(分類体系)に含め、2050年までに高レベル放射性廃棄物処分のための細部案を用意するよう但書を付けた。韓国国内でも原発を含む新しいK-タクソノミー案が出てくる予定だ。
放射性物質の少ない低中レベル放射性廃棄物処分施設は慶州(キョンジュ)にある。しかし1万8000トンも発生している高レベル放射性廃棄物はまだ処分の敷地を確保できず、原発内の施設に保管中だ。2031年には古里(コリ)・ハンビッ原発をはじめ、次々と飽和状態を迎える。原発の運営が増えればこの時期が前倒しになる可能性が高い。フィンランドやスウェーデンなど欧州国家は1980-90年代から敷地を選定し、処分施設の運営が可視化した。