塀を高めてもまた冠水した村落…上空には「滝の雨の時限爆弾」があった=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.08.23 08:41
◆水蒸気の時限爆弾、いつでもさく烈する
異例の大雨の原因に関連し、気象専門家は空気が含んでいる水の量、すなわち水蒸気に注目した。空気中の水蒸気量は、雨がどれくらい多く降るかを決定する最も重要な要素だ。
最近、韓半島(朝鮮半島)や周辺海域の水蒸気量は、赤道の熱帯地方水準とすると異例の高さだ。韓国気象庁は大気中の総水蒸気量を指す可降水量(TPW・Total Precipitable Water)が40ミリを超えると多く雨が降ると予想するが、今月に入って韓半島周辺の可降水量は最大70ミリを超えた。非常に多い水蒸気は、まるで石油燃料のように雨雲にエネルギーを吹き込んだ。いつ、どこでも滝の雨を降らせる「時限爆弾」のような水蒸気が上空に留まっているという意味だ。