米国でポルノ俳優として活動中の男性がサル痘の感染過程を公開した。

１６日（現地時間）、英紙ザ・サンによると、テキサス州ヒューストン在住のシルバー・スティール（Ｓｉｌｖｅｒ　Ｓｔｅｅｌｅ）さんは先月４日、ある同性愛者のパーティーに出席してサル痘に感染した。

シルバーさんはサル痘陽性判定を受けてから状態の変化を写真に撮影して記録し、この写真をインスタグラムに公開した。

シルバーさんはパーティー出席から１週間が過ぎた後、口元に正体不明の疱疹ができ始めたのを発見したという。シルバーさんは当時かみそりのせいかと考えたが、すぐに痛みが激しくなったと伝えた。シルバーさんは「ナイフで刺したかのように口の周りの疱疹が激痛を伴い、気絶するところだった」と回想した。

それから４日後にはリンパ線が晴れて、ものを飲み込むのも困難を感じ、吐き気や発熱も始まった。病院に行ったシルバーさんはサル痘陽性診断を受け、検査の結果、口周辺だけではなく喉や歯ぐきにも疱疹が発生していたという。

シルバーさんは「手脚にもいくつかの疱疹ができたが、他の人に比べてあまり痛くない」とし「生殖器に疱疹が出なかったことに感謝する。生殖器に疱疹を体験した人々に哀悼を表す」と綴った。

シルバーさんが公開した写真を見ると、７月１１日ごろにあご周辺に出現した疱疹は時間が経過するにつれて周辺に広がり、疱疹が潰れた後は該当部分が黒く変化した。かさぶたができると徐々に好転し、８月になってからは薄いかさぶたが残りながら症状がほぼ消えた。

シルバーさんは「私の目標は誰かを腹立たせようというものではなく教育するため」としながら「すべての人が同じ経過で症状が出るわけではないが、１人以上の専門家から私の症状が『臨床的に完ぺきな事例』として、米疾病対策センター（ＣＤＣ）や医学ジャーナルに使われると聞いた」と伝えた。

あわせて「この疱疹は激しい痛みを伴う。特に性器や肛門部位にできるとトイレに行くことがとても苦痛だ」と付け加えた。

シルバーさんは「私のようになりたくないならワクチンを打ったほうがいい」と呼びかけた。また「飛まつ感染なので、キスをしたり飲み物を共有したりしてはならない。皮膚に疱疹などがある人に触れば感染する場合がある」とし「手指消毒剤をきちんと使い、ハグやキスの代わりに手を振って挨拶をし、多くの人々が汗を流す行事では気を付けたほうがいい」と助言した。