韓国空軍F-4E戦闘機が墜落…老朽戦闘機がまた事故
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.08.13 09:48
導入から40年以上経過した韓国空軍の戦闘機が墜落した。今年1月にも30年以上運用した戦闘機が墜落している。老朽機の事故が相次ぎ、根本的な対策が必要だという指摘が出ている。
空軍によると、12日午後12時20分ごろ、京畿道華城市(ファソンシ)前谷(チョンゴク)港の南側9キロの海でF-4E戦闘機1機が墜落した。事故機は午前11時41分ごろ水原(スウォン)基地を離陸し、任務を終えて帰還中だった。操縦士2人はエンジンの火災に気づいて民家のない海側に機首を向けた後、非常脱出した。事故機は2人が乗る複座機。民間の被害はないと把握された。操縦士は操業中だった漁業関係者が救助した。航空宇宙医療院に搬送され、健康状態は良好だと、空軍は明らかにした。
空軍は事故の原因が明らかになるまでF-4E機種の飛行を中止することにした。空軍は約20機のF-4Eを保有している。事故が発生したF-4Eは1978年に米国で製作され、79年に韓国が導入した。導入年度基準で43年が経過した戦闘機だ。にもかかわらず空軍が領空防御に投入している理由はAGM-142ポップアイ空対地ミサイルのためだ。このミサイルは最大115キロ飛行する誤差1メートルの精密誘導武器。2001年に初めて実戦配備された当時、空軍には心強い武器だった。しかしその後、さまざまな精密誘導武器を備えたため、以前ほど全体戦力に占める比率が大きくなかった。それでも有事の際、目標を打撃できる資産の数を確保すべきだとし、空軍はAGM-142をそのまま運用している。このためF-4Eもまだ現役ということだ。