韓国大統領室「強制送還資料驚くほどない」…文在寅政権の廃棄疑惑に言及
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.07.25 17:27
大統領室国家安保室は25日、2019年の脱北者強制送還事件と関連し、文在寅(ムン・ジェイン)政権から引き継ぎを受けた内容は全くないと明らかにした。大統領室高位関係者は記者団とのブリーフィングで、「強制送還は新政権発足後に引き継ぎを受ける過程で全く含まれていなかった事案。関連資料が安保室にあるのか確認したが、驚くほどなかった」と話した。文在寅政権の強制送還資料廃棄疑惑と関連し大統領室高位関係者が公式の席上で言及したのは初めてだ。ただ廃棄の有無に対する立場までは明らかにしてはいない。大統領室高位関係者は「資料がなく具体的に申し上げられる状況ではない。検察で調査中のため忍耐心を持って結果を待ってみるのはどうか」と話した。
この日のブリーフィングでは、北朝鮮の7回目の核実験準備と内部経済状況にも言及された。大統領室高位関係者は「北朝鮮が核実験を断行するすべての準備は終わらせていると理解している。7回目の核実験に備えたさまざまな措置を準備している」と話した。新型コロナウイルス流行後の北朝鮮の経済状況に対しては、「制裁局面と経済状況、コロナ禍、豪雨被害などを総合的に分析すると、北朝鮮で餓死者が発生することはそれほど驚くべきことではないかもしれない」と話した。北朝鮮の経済状況に対する悲観的な認識を表わしたものだ。