【社説】脱北漁民の強制送還、誰の指示か一つ一つ明らかにすべき=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.07.15 13:35
3年前に発生した脱北漁民の強制送還の顛末が一つずつ表れている。脱北漁船の拿捕から強制送還まで衝撃的だ。大韓民国政府が漁民を2019年11月7日に強制送還しながら、反倫理的、違法な行為のほか、嘘までついた。亡命意思を明らかにした脱北者を命の危険を知りながらも送還したのは初めてのことだ。北朝鮮は強制送還された脱北漁民を反国家容疑で処刑したという。
北朝鮮船舶が北方限界線(NLL)を越えてくれば軍当局は警告する。それでも南下を続ければ拿捕することになっている。ところが文在寅(ムン・ジェイン)政権当時の国家安保室は「NLLを越えてきた北の船舶は(拿捕せず)ひとまず帰す」というマニュアルを作ったという。スパイ用船舶を偽装した北朝鮮船舶が入ってきても帰すという状況だった。このため脱北漁船を拿捕した当時、朴漢基(パク・ハンギ)合同参謀議長は青瓦台で調査を受けた。いったい誰がこのようなマニュアルを作るよう指示したのか。