【私は告発する】銃殺が明白だが北に強制送還…「人が優先」と言っていた文政権の悪らつ(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.06.23 11:27
韓国海洋水産部の公務員イ・デジュンさんが2020年9月に西海(ソヘ、黄海)上で行方不明になった後、北朝鮮軍に射殺された事件が、今になって政界を揺るがしている。「失踪者(イ・デジュンさん)が北側に発見された」という最初の報告から銃殺まで自国民を救うことができる時間が6時間もあったが、どういうわけか文在寅(ムン・ジェイン)政府は手を打たず、さらには事件が伝えられた後にも遺族を慰めるどころか北朝鮮側に肩入れする態度で一貫し、まともな調査もなく自主的な越北と見なして家族に深刻な苦痛を与えた。
幸い、政権交代で5月に尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権が発足して与党になった国民の力は、文在寅政権の青瓦台が大統領記録物に指定して15年から最長30年まで封印した関連事件情報の閲覧を推進している。予想されていたが、「新たな色分け」というフレームをかぶせてどうにか情報公開を防ごうと反発する共に民主党の対応は極めて拙劣だ。国民の命の保護に関する重大懸案は防ごうとして防げるものでないうえ、これ一つを防いだところで文政権当時にあった北朝鮮関連の各種人権蹂躪蛮行をすべて伏せることもできない。