韓国20代男性の53% 「キスは性関係に同意したこと」…大学の性暴力が危険レベル(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2022.07.23 13:05
大学院生のクァクさんは3年前、大学のサークル室で隠しカメラによる被害を経験した。しかし隠しカメラが発見されても加害者は見つからず、学校でも公論化されずにうやむやになった。大学在学中にこうした事件が3、4回続いたが、特に変化はなかった。クァクさんは「この事件のために今でも更衣室や公衆トイレの利用を避け、大学院進学時にも男女共学ではなく女子大を選んだ」とし「学校という空間は安全だと認識していたが、実際には高校まで抑えられていた性的欲求が自由奔放に噴出するところ」と話した。隠しカメラやセクハラの危険ため周辺の友人も「図書館や休憩室で絶対に眠ってはいけない」と警告するという。
◆隠しカメラが心配、公衆トイレの利用避ける
最近、仁荷(インハ)大性暴力死亡事件をきっかけに「安全なキャンパス」への疑問が強まっている。仁川(インチョン)弥鄒忽(ミチュホル)警察署は22日、加害男子学生A(20)を準強姦致死などの疑いで仁川地検に送検した。Aは15日午前2時ごろ、仁荷大キャンパスで同級生の女性B(20)に性的暴行を加えた後、3階から転落して死亡させた疑いを受けている。警察はAが故意にBを転落させた証拠を確保できず、殺人罪でなく致死罪を適用した。しかし警察はAの携帯電話から犯行当時に撮影した映像を確保した後、「違法撮影」容疑を追加で適用した。この映像には犯行の場面はなく、音声だけが録音されていたという。AはBが転落した後、Bの服を校内の別の場所に捨てて下宿の部屋に逃げ、当日午後に警察に逮捕された。Bは1時間半ほど建物の前に放置され、当日午前3時50分ごろ通行者に発見されて病院に運ばれたが、午前7時ごろ死亡した。