【コラム】2066年、65歳以上が生産可能人口超える=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.07.22 14:55
中国の推計人口は昨年(14億2589万人)をピークに減少傾向に転じ、来年インド(14億2862万人)に抜かれる。1980年に本格化した一人っ子政策の余波だ。2078年には10億人を下回って、2100年には7億6667万人だ。65歳以上の高齢化率は今年推計13.7%で、2050年30%を突破して、2079年には40%を越える。同時に老年扶養率も今年19.9人から2085年89.1人に急増する。韓国とかなり似ている人口動態は中国のアキレス腱だ。生産可能人口減少と人件費の増加は世界の工場神話にヒビを入れ、急速な高齢化は財政を押さえつける。社会保障は社会主義国家の原点だ。金持ちになる前に老いるという「未富先老」の危機感が台頭するほかはない。中国が2016年、すべての夫婦に2人の子女を、昨年からは3人の子女を許容した背景だ。だが、少子化傾向は強い。昨年の出生数は1062万人で、1949年の建国以来最低だった。人口動態は「中国の夢」実現に対する巨大な障壁だ。韓日中が中心のアジア時代は黄昏期に入ったかもしれない。
韓国の将来人口動態座標軸はパラダイムの転換を要求する。少子高齢化のミクロ的アプローチから抜け出して、人口減少社会韓国の再設計というマクロ的観点で新たに戦略を立てなければならない。国連統計が鮮明に提示した人口減少亡国の道は避けるべきではないだろうか。将来の人口推計(projection)は科学の領域でもある。これからは人口縮小に適応しながらも減少幅を緩和する2戦場同時勝利戦略しかない。適応か緩和かの二分法は現実的でない。ブレーキとアクセルを同時に踏まなければならない高難度走行は未来からの警鐘を冷遇してきた報いだ。