「私は盗作を愛する」皮肉にあふれる韓国の大学…成果主義の弊害(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.07.13 10:52
ソウル大学博士過程で勉強しているソウル大大学院総学生会のパク・イングク前会長(28、生命科学)は「教授の指示にしたがって大学院生も研究室レベルで成果をあげなければならない暗黙的な圧迫を受ける。成果をあげることができなければ、卒業ができないかもしれないため」とし「特に、最近、研究中心の大学が強調されて研究成果への圧力が強まった。この過程で単に校閲に参加しただけでも共著者になる『著者助け合い』など大小の不適切行為が頻繁に起きている」と指摘した。
ソウル大学院総学生会のイ・ドヨン会長(32、保健学)も「研究費をどれくらい受け取り、論文を何編書くのかで教授の成果を測定し、昇進と任用が決定されるため、大学院生に対する指導・教育がいい加減になっている」として「(成果主義は)特定学校や研究室の問題でない韓国学術社会全般の問題」と指摘した。実際に、韓国研究財団が昨年大学教員2292人を対象に質問した結果、回答者の36.9%は研究不正が根絶されない原因として「研究者間の激しい競争と量的中心の業績評価システムによる成果至上主義」を挙げた。