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<インタビュー>「韓国型ロケット『ヌリ号』開発成功はあり得ないという声も聞いた」(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.07.01 13:41
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--ロケット開発にロシアから多くの支援を受けたと聞いた。

「『羅老号』の開発当時、ロシアと宇宙技術協力協定も結び、公式・非公式的にロシアの支援を多く受けたのは事実だ。それ以前まで我々はロケット全体を一度も組み立てたことがなかったし、発射台と組み立て棟を建てたこともなかった」

 
--2013年の「羅老号」打ち上げ後にロシアが推力210トンの最新型アンガラエンジンを残して行った。

「当初、地上検証用ロケット(GTV)であり当然模型だと思っていたが、見てみると実際のロケットエンジンだった。エンジン開発者の立場で欲が生じた。アンガラのエンジンは多段燃焼サイクルエンジンでは世界最高のエンジンであり、越えられない壁という考えだった。以前にロシアに行ってみると、宇宙関連の博物館でもRD-170、180のようなロシアの宇宙ロケットのエンジンを見ることができた。4基が束ねられた推力800トン級のエンジンだった」

--ヌリ号の次となる次世代ロケットエンジンの開発も担当すると聞いた。

「そうだ。次世代ロケットに入るエンジンの推力は100トンで、羅老号の1段目に使用したロシアのアンガラのエンジンのように多段燃焼サイクルだ。1段目にこれを5つ搭載し、2段目に10トンエンジンを2つ使う。エンジンの出力を40%から100%まで調節し、再点火することができる。スペースXのように逆に降りてくることができる基本的な構造を備える。とはいえ再使用を目的に次世代ロケットを開発するのではない。そのためには別の技術も数多く必要だ。おそらく次世代のロケットではそのような試みができる」

--「羅老号」に使用されたアンガラのエンジンが本格的に役に立つようだ。

「まだエンジンの中を見ていない。ロケット内部に入ってエンジンシステムの構成を全体的に把握した程度だ。エンジンのサイズ、バルブの位置、配管構成など配置図を把握した。しかしアンガラのエンジンは推力が200トンを超える。我々の次世代ロケット用エンジンとは推力や圧力で差が大きい。したがってリバースエンジニアリング(逆行工学)と言えるほどではない。アンガラのエンジンは役に立つだろうが、どっちみち設計は我々が自分たちでしなければいけない。すでに基礎研究レベルで2016年から10トン級多段燃焼サイクルエンジンを開発し始めている」

--米国は日本には宇宙ロケット技術を伝授したが、なぜ韓国は支援しないのか。

「ヌリ号開発当時、75トンエンジン燃焼試験設備が国内になく、ロシアはもちろん米国にも問い合わせたが、米国務省からは答弁がなかった。3カ月ほど答弁を待ったが、後に米国務省が答弁しないのは拒否することだという話を聞いた。米国は宇宙ロケットやロケット技術が他国に広がることを望まないと聞いている。日本は1970年代に米国の支援を受けたが、当時は中国やロシアを牽制するために東アジアで一国ほど支援しなければいけないという戦略的な判断をしたのではないかと考える」

--今は我々も自力で宇宙ロケットを開発したが、米国は変わらないだろうか。

「米国は支援しなかったが、自力でロケットを開発した国があればインナーサークルに入れるという前例がある。インドがそうだった。現在のところ韓国が開発した宇宙ロケットで米国の部品が入った衛星を打ち上げることはできない。米国の戦略物資統制政策のためだ。しかしインドの例に見られるように米国も結局、わが国を認めると考える。韓米ミサイル協定があれほど早期に改定されるとは誰が思っていただろうか」

<インタビュー>「韓国型ロケット『ヌリ号』開発成功はあり得ないという声も聞いた」(1)

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