韓国海洋警察「越北公務員」に対し2年7カ月余ぶりに殺人罪捜査中止
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.06.16 14:08
韓国海洋警察が2020年北朝鮮軍に殺害された海洋水産部の公務員Aさんに対して2年7カ月余ぶりに「捜査中止」決定を下したことが確認された。仁川(インチョン)海洋警察署は「Aさんを銃撃して死なせた北朝鮮軍に対する殺人罪容疑捜査を中止する」という「捜査結果通知書」を16日、Aさんの遺族に伝えた。海洋警察は「Aさんは北朝鮮軍の銃弾射撃を受けて死亡したことが認められるが、被疑者が北朝鮮の軍人で人的事項が特定されず、北朝鮮の協力等を期待することができないため捜査を中止する」と通知書で説明した。
Aさんの兄であるイ・レジンさんは中央日報のYouTube(ユーチューブ)コーナー「カン・チャンホのトゥーマッチトーカー」との通話で「弟の場合のような海上失踪事件はたいてい発生から1カ月が経過すると法的に『失踪』処理となり、責任者の糾明と告発措置が可能になるが、海洋警察は2年7カ月以上も失踪処理をしなかったのに、5月裁判所が弟の死亡を認めると今になって『捜査中止』決定を下した」と話した。イさんは「遅れはしたが弟の死亡が認められて捜査も中止されたので、海洋警察と軍、文在寅(ムン・ジェイン)青瓦台(チョンワデ、元大統領府)の職務放棄と殺人ほう助容疑を本格的に追及する考え」と話した。