尹錫悦（ユン・ソクヨル）大統領は９日、李明博（イ・ミョンバク）元大統領の赦免の可能性に対して「２０年を収監生活させるのはひどくないか。過去の前例からみると」と述べた。

尹大統領はこの日午前、龍山（ヨンサン）大統領室庁舎の出勤の途中で「大統領候補時代、李元大統領の赦免が必要だと言ったのはまだ有効なのか」という取材団の質問にこのように答えた。

尹大統領は前日、出勤途中で「ドアステッピング」（略式会見）で関連質問を受けて「今言及する問題ではない」と発言を控えたことがある。

収監されている李元大統領は３日、健康悪化を理由に現在の管轄検察庁である安養（アンヤン）支庁に刑執行停止を申請した。

一部では尹大統領が矯正当局の刑執行停止の決定と関係なく、光復節（独立記念日）を契機に李元統領を赦免する可能性があるという観測が出ている。

民主労組貨物連帯のゼネストへの対策には「今、国土交通部で何か話し合っているのではないか。対話で解決する問題は解決して」と話した。

尹大統領は「しかし、いかなる場合にも法を違反して暴力を行使するのは法治国家で国民が受け入れ難いだろう」と付け加えた。

今月２９～３０日スペイン・マドリードで開かれる北大西洋条約機構（ＮＡＴＯ）首脳会議に出席するかどうかに対しては「準備はしているが、確定したとは言えない」と答えた。

尹大統領は１０日で就任１カ月を迎えることに対して「私は本来１カ月になった、１年になったということに特別な感想なんかを感じずに生きてきた」とし、「喫緊の懸案が一つや二つでないから頑張らないと」と答えた。