韓国防疫英雄の前疾病庁長、「職権乱用」で告訴される
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.06.09 08:21
新型コロナワクチン接種や防疫パスに反対してきた医大教授が鄭銀敬(チョン・ウンギョン)前疾病管理庁長らを職権乱用容疑で検察に告訴した。市民団体「ワクチン人権行動」の代表を務める忠北(チュンブク)大学医科大学のソン・ヒョンジュン教授は8日、鄭氏をはじめ白敬蘭(ペク・ギョンラン)現疾病管理庁長、金剛立(キム・ガンリプ)前食品医薬品安全処長、孫映レ(ソン・ヨンレ)中央事故収拾本部社会戦略班長ら前・現職の防疫責任者4人を清州(チョンジュ)地検に告訴した。
告訴状で指摘した容疑は職権乱用罪と職務放棄罪、背任罪だ。ワクチン人権行動はワクチン接種に関連した人権侵害に対抗する団体で、ワクチン未接種者やワクチン被害者など20人余りがメンバーだ。メンバーは昨年11月、忠北五松(オソン)にある疾病管理庁前で青少年ワクチン接種に反対する断髪式を開いたことに続き、今年1月には大型ショッピングセンター防疫パス導入に対して反対集会を開いた。
集会に出席したキム・テフンさん(51)は「コロナ防疫政策で客足が途絶え、昨年店を畳んだ」とし「鄭前庁長は退任したが、今からでも罰を受けてほしい」と話した。ソン教授は「コロナが猛威を振るっていた昨年、政府は合理的な根拠なく保健行政権力を乱用した」と主張した。