受注の端境期越えたが…不確実性高まり実績改善までは遠い韓国造船業
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.06.06 10:10
韓国造船業界が受注の「端境期」から脱したが、実績改善は遠い道のりだ。最近、厚板価格の上昇とロシアのウクライナ侵攻事態などの影響で不確実性が高まったためだ。
韓国海洋水産部と造船業界によると、今年初めまでは韓国造船海洋〔現代重工業・現代尾浦(ミポ)造船・現代三湖(サムホ)重工業〕・サムスン重工業・大宇(テウ)造船海洋の造船業「ビッグ3」が下半期からは黒字に転じるという見方が支配的だった。これらの企業の船舶受注が昨年から回復傾向を見せていたためだ。しかし、このようなバラ色の展望に冷水を浴びせる事態が相次いで起こった。
まず、最近、船舶用厚板の供給価格が1トン当り10万ウォン(約1万円)~15万ウォン上がった。厚板は船舶製造原価の20%ほどを占める。厚板価格が昨年1トン当たり50万ウォン引き上げられたのに続き、今年上半期にも上昇傾向が続き、収益性改善を狙っていた造船業界は再び大きな負担を抱えることになった。