韓国映画カンヌ2冠…パク・チャヌク監督「汎アジア映画がさらに多く作られるように」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.05.30 09:57
韓国映画が100年歴史上初めてカンヌ映画祭コンペティション部門で2冠となった。28日(現地時刻)、フランス・カンヌで開かれた第75回カンヌ国際映画祭閉幕式で『ベイビー・ブローカー』の俳優ソン・ガンホが韓国最初で主演男優賞を、パク・チャヌク監督が『別れる決心』で監督賞を受けた。2009年『渇き』でともにカンヌを訪れて審査委員賞を受けた二人がそれぞれ違う映画でカンヌ映画祭でそろって受賞する珍しい風景が見られた。『ベイビー・ブローカー』は日本の巨匠、是枝裕和監督が韓国俳優らと韓国で撮影した初の韓国映画だ。韓国映画2編が同じ年にカンヌ映画祭コンペティション部門で同時に受賞したのも、外国監督が撮影した韓国映画で受賞したのも全部初めてだ。
ソン・ガンホはカンヌ映画祭7回目の参加で初めて受賞した。『アルマゲドン・タイム』の俳優アンソニー・ホプキンス、『クライム・オブ・ザ・フューチャー/未来犯罪の確立』の俳優ヴィゴ・モーテンセンなどを抜いた。閉幕式舞台で「メルシー ボク」とフランス語で感謝の挨拶を述べたソンは「数多くの映画ファンの皆さんにこの映画を捧げる」と感想を明らかにした。2004年俳優柳楽優弥が『誰も知らない』で歴代最年少である14歳で賞を受けた後、アジア俳優では18年ぶりだ。『誰も知らない』も是枝監督の作品。ソン・ガンホは2019年カンヌ映画祭のパルムドール受賞作『パラサイト 半地下の家族』をはじめ、ポン・ジュノ、イ・チャンドン、パク・チャヌクなど韓国代表監督との作業では受賞と縁がなかったが、是枝監督と初めてのコラボでトロフィーを握った。カンヌ現地で会ったペク・ウンハ俳優研究所長は「『パラサイト 半地下の家族』の時受けるべきだった。少し遅く届いた賞」とした。