「このままでは危機」…台湾は年1万人の半導体人材輩出、韓国は1400人
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.05.20 10:03
半導体設計会社のA社は昨年末、新入社員約60人を採用した。ほとんどが工学部出身者だ。しかし現場に投入された人は一人もいない。全員が再教育を受けているからだ。A社の関係者は「人材自体が不足し、採用しても半導体を専攻した学生はほとんどいない」とし「1年間ほど社内で教育をしてから現場に投入できるのが実情」と述べた。続いて「大企業も半導体人材の採用が難しい状況で、中小企業は大学に行って頼んでも人材の確保は厳しい」と吐露した。
韓国は世界的な半導体強国に挙げられるが、これを維持するためには課題が少なくない。国内の半導体企業は大企業・中小企業を問わず人材が足りないと訴えている。さらにグローバルサプライチェーンリスクにも露出している。
半導体業界と学界では半導体産業の競争力強化のために尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権が特段の対策を出すべきだと口をそろえる。