【韓米首脳会談D-7】対北抑止力を強化、新しい韓米同盟モデルを摸索…尹政府の実用外交、初めての試験(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2022.05.14 13:10
同盟は表面的に表れる様相よりも内面の複雑な政治的ゲームを把握する必要があり、「記標」でなく「記意」的な側面がはるかに重要だ。外見上お互いの利益のために共に「宣誓」するという一般的な意味が込められているが、実際には国家間に実体を推定しがたいほど絡んだ利害関係があるからだ。「記意」としての同盟は「敵」を含むさまざまな安保不安要因に共に対抗することであると同時に、こうした要因を解消するために国家安保資産を共有する「意志と行動」を意味する。
現在のような方式の同盟関係は第2次世界大戦以降に形成された。現在の韓米同盟が生じたのも1953年10月だった。もちろん三国を統一した羅唐(新羅・唐)同盟や壬辰倭乱(文禄・慶長の役)で勝利した朝鮮と明の軍事同盟もあったが、これは主権国家の関係ではなく前近代の空間だった。近代以降の欧州でも同盟関係が頻繁に発生したが、現在の同盟とはかなり違った。現在193の国連加盟国のうち韓国が同盟を結んでいる国は米国が唯一だ。誰かが放送で中国や日本を同盟国と言えば多くの批判に直面するだろう。