【コラム】韓国は北核当事者、その解決過程に直接関与すべき(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.05.10 15:48
9・11テロとイラク・アフガニスタン戦争、国際金融危機と気候危機、シリア内戦、新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)パンデミック、米中覇権競争、ロシアのウクライナ侵攻などにつながる21世紀は大混乱(pandemonium)の時代だ。冷戦終息以降に期待した国際協力や平和、共同繁栄ではなく、大小の紛争が持続し、経済が安保武器になり民主主義が脅威を受けている。
中華の権威主義位階秩序を再現しようとする中国の挑戦と自由主義の国際秩序を維持しようとする米国の応戦は激しく押し寄せる高波のようだ。ロシアのウクライナ侵攻は、無定形の脱冷戦時代が強大国とその連帯勢力間の力の角逐を通した新冷戦時代に入る前兆かもしれない。ドイツ・フランスなど欧州主要国は自強への国防政策大転換を予告した。核戦略国家という自強の目標に向かって突っ走ってきた北朝鮮は言うに及ばず、韓国も自強を覚醒するのは同じことだ。国際主義と普遍規範は挑戦を受けていて、本格的な軍備競争の時代が到来した。