IAEAの「北核」警告にも…文大統領、国連でまた終戦宣言提案(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.09.23 06:57
韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が21日(現地時間)、第76回国連総会の一般討論演説で「終戦宣言」カードを再び取り出した。国際原子力機関(IAEA)のラファエル・グロッシー事務局長が今月20日の総会で「北朝鮮はプルトニウム分離とウラン濃縮、その他の(核)活動に関する作業を全速力で進めている(goes full steam ahead)」と評価した翌日のことだ。
このような状況で任期を8カ月余りを残している文大統領の終戦宣言の要求が当事者である北朝鮮、米国・中国はもちろん、国際社会からどれくらい支持を得られるのか疑問の声があがっている。
文大統領はこの日の一般討論演説で、「南(韓国)・北(北朝鮮)・米の3カ国、または南・北・米・中の4カ国が集まって韓半島(朝鮮半島)で戦争が終了したことを共に宣言することを提案する」と述べた。あわせて「韓国戦争(朝鮮戦争)の当事国が集まって終戦宣言をやり遂げるとき、非核化の不可逆的な進展と共に完全な平和が始まると信じている」と強調した。しかし、文大統領はこの演説で、最近相次いだ巡航および弾道ミサイルの発射など、北朝鮮によって韓半島の緊張が高まっていることに関しては一切言及しなかった。