「独裁に対抗した抵抗文学の象徴」韓国詩人の金芝河氏、永遠に輝く文学の星に(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.05.09 13:34
『灼けつく渇きで』や『五賊』(邦題『長い暗闇の彼方に』)などを発表して1970年代の韓国抵抗文学の象徴とも言える詩人の金芝河(キム・ジハ)氏が8日午後、江原道原州(カンウォンド・ウォンジュ)の自宅で亡くなった。81歳だった。
金氏は最近1年ほど闘病生活を続けてきたと、文化人支援団体「土地文化財団」側は伝えた。金氏は韓国の70年代を語るうえで欠かせない人物だった。74年民青学連事件への加担、翌75年人民革命党事件が捏造(ねつぞう)されたことを暴露する新聞の連載で無期懲役を宣告されるなど苦難の連続だった。この時期、金氏の人生は逃避、流浪、逮捕、投獄、拷問、死刑宣告、減刑、赦免、釈放で綴られた。