止まらない円安、韓国・日本経済に示唆する点
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2022.04.09 10:25
円安が尋常でない。8日の外国為替市場では1ドル=124円15銭と、2015以来およそ7年ぶりの円安ドル高となった。円安の表面的な原因にはウクライナ情勢が挙げられる。ロシアによるウクライナ侵攻が始まった2月末以降、日本円は6%以上も値下がりした。ドル高による主要国の通貨安が一般的な現象だった点を考慮しても円安は特に目立った。主要国通貨のうち日本円がトルコ・リラの次いで下落幅が大きかった。このため韓国ウォンに対しても2018年12月以来およそ3年3カ月ぶりに100円=1000ウォンを割った(8日、100円=980ウォン台)。
過去に日本円がグローバル外国為替市場で見せていた、米ドルに劣らない「安全資産」としての地位を考えれば隔世の感だ。フランス都市銀行ソシエテ・ジェネラルのストラテジスト、アルバート・エドワーズ氏はブルームバーグのインタビューで「トレーダーが日本円を次々と売っている。1990年以降で最も円安ドル高となる1ドル=150円台まで進む可能性もある」と変わった雰囲気を伝えた。円安がこのように進む場合、製造業の輸出で日本と競争関係にある韓国にもプラスにならない。製品の価格競争力がそれだけ落ちるからだ。新韓金融投資のキム・チャンヒ研究員は「円安が下半期まで続けば鉄鋼・機械・自動車などの業種に被害が生じるかもしれない」と懸念した。