【コラム】われ「トクテム」、ゆえにわれあり…韓国MZ世代オープンランの本音(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.03.31 13:56
◆喪失感が大きい20~30代の報復消費
オープンランは物質主義の最大化、俗物社会のひとつの象徴ともいえる。贅沢の大衆化でただ高いブランド品だけでは「差別化」「区別作り」ができない時代の表象でもある。単に高額な品物を買うのではなく、いくらお金があっても買えない「希少テム」(希少アイテム)を手に入れる「トクテム力」(アイテムを手に入れる力)で自分のことを証明する時代、トクテム力が新しい経済力だというのだ。ソウル大学消費者学科のキム・ナンド教授らが出した『トレンドコリア2022』によると、「トクテム力が重要になりつつあるという事実は単に入手しにくい限定商品が増えたという事実を越えて、商品の希少性概念が別の新しい市場の誕生を意味している」。