【韓日ビジョンフォーラム】韓日関係「失われた10年」…両国の青年に未来を開くべき(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.01.04 09:08
引っ越しができない地政学的な運命共同体、それが韓日両国の宿命だ。ところが両国関係は最悪の状況を迎えている。李明博(イ・ミョンバク)政権末期に亀裂が入ってすでに10年が経つ。この期間はまさに韓日関係の「失われた10年」といえる。政府間の対話が事実上途絶え、国民感情も悪化した。旧日本軍慰安婦と強制徴用被害者の補償問題をめぐる葛藤は深まった。
日本は1965年の韓日請求権協定に基づく有償・無償8億ドルの支援金で過去の問題の債務が一括妥結したという立場を固守する。韓国の立場は違う。請求権資金を受け、浦項(ポハン)製鉄と京釜(キョンブ)高速道路建設など経済開発に活用したのは事実だ。しかし慰安婦や徴用工など被害当事者は謝罪と賠償を受けることができなかったと反発する。2015年12月に朴槿恵(パク・クネ)政権が苦労して和解・癒やし財団を設立し、日本政府が基金を支援し、劇的に和解するかと思われた。しかし文在寅(ムン・ジェイン)政権に入って和解・癒やし財団が事実上解体し、韓国大法院(最高裁)が2018年10月に徴用工損害賠償請求権を認め、対立が激化した。