「ＢＴＳの軍入隊」

１９９２年～９７年生まれであるＢＴＳメンバー７人は全員現役の入隊対象者だ。時点が決まっていないが、ＢＴＳの入隊は所属事務所「ハイブ（ＨＹＢＥ）」にも大きな影響を及ぼす。核心知的財産権（ＩＰ）がすなわち所属アーティストにつながるＫ－ＰＯＰ産業において、エンターテインメント企業は彼らの軍入隊や予期せぬ活動中断があれば苦心するしかない。

今後、この悩みは一層軽くなるものとみられる。Ｋ－ＰＯＰ産業のファンプラットフォームの育成が盛んに進められているためだ。軍入隊などによる活動のオフシーズンにも事前制作コンテンツなどを利用して不在を最小化することができる。「最愛」が軍隊に行ってもファンが離れないように縛っておく（Ｌｏｃｋ－ｉｎ）ことができる武器となる。服務中に個人的な営利活動を禁じる兵役法はメタバース（バーチャルリアリティ）を動員すれば解決可能だ。

ＢＴＳのＪ－ＨＯＰＥは３０日明け方「Ｗｅｖｅｒｓｅ」に自宅隔離解除の便りを投稿した。彼は「隔離期間の間、よ～く食べて寝たらすぐ良くなりますね」と投稿した。あっという間にコメント２万個余りが書き込まれた。プラットホームが自動翻訳機能を提供して言語の壁は全くない。すぐ下にはＢＴＳ２０１７年コンサート実況提供バナーがついている。バナーを押せば、やさしく「Ｗｅｖｅｒｓｅ　Ｓｈｏｐ」アプリケーションにつながる。この商店ではＢＴＳ楽譜セット〔２万ウォン（約２０００円）〕、ＢＴＳをテーマにした紫色のネイルセット（１万６８００ウォン）、『Ｂｕｔｔｅｒ』をテーマにしたクッキー（２万ウォン）も注文することができる。

Ｗｅｖｅｒｓｅはハイブが主導するファンプラットホームサービスだ。ＢＴＳを含むハイブ所属の歌手とＹＧエンターテインメント所属の４１チーム（個人）が入店している。Ｗｅｖｅｒｓｅ内のＢＴＳ会員だけで１４８５万人だ。ＳＭエンターテインメントが主軸になってＪＹＰエンターテインメントが２大株主となっている「Ｂｕｂｂｌｅ（バブル）」、ゲーム会社ＮＣソフトとＣＪ　ＥＮＭが手を握った「ＵＮＩＶＥＲＳＥ（ユニバース）」も巡航中だ。

過去１０年ユーチューブとツイッターなど各種グローバルプラットホームはＫ－ＰＯＰの世界化に決定的な役割を果たした。逆に、Ｋ－ＰＯＰアイドルもユーチューブのようなプラットホームの成長に貢献した。どの世界的なアーティストでもＫ－ＰＯＰアイドルのように頻繁にコンテンツを投稿する歌手はいない。桁外れの再生回数やコメント、熱狂が収益化につながる過程を見守っていた韓国のエンターテインメント企業はもう独自のプラットホーム確保に乗り出している。

ＢＴＳが軍隊に行っても１４５８万人がファンミできる空間…Ｋ－ＰＯＰを育てるファンプラットフォーム（２）