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独裁者は容易に武力使用…プーチンの侵略から学ぶ金正恩対応法

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版 2022.03.24 14:33 Googleで中央日報を読み逃さない
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ロシアのプーチン大統領がこれほど残忍な戦争をする方法はロシアの専門家らも予測できなかった。

◆独裁者が武力使用を容易に決心する理由

 
権威主義類型に基づく戦争追求性向を研究したジェシカ・ウィークス(Jessica L.P.Weeks)によると、サダム・フセイン、ムアマル アル・カダフィ、プーチン、金正恩(キム・ジョンウン)などの独裁者は、ほかの体制類型の指導者に比べて戦争を起こす可能性が高い。

なぜなら、まず、独裁者は国内で絶対的な権力を追求するのと同じく、国際的にも非常に大きな野心を抱く。2つ目、独裁者を取り囲む少数政治集団は戦争に関する独裁者の誤った判断に異議を提起しない。3つ目、独裁者は強力であり、組織的な民衆の抵抗や挑戦を受けない。それで独裁者は政治的に大きな負担なく戦争を敢行し、野心を満たそうとするということだ。

理由を1つ付け加えるなら、独裁者は民間人殺傷に対する負担を強く感じない。プーチンはキーウ(キエフ)、マリウポリに対する無慈悲な爆撃とザポリージャ原発への攻撃で、ウクライナの民間人だけでなくロシアの軍人の生命も眼中にないということを見せた。戦況がロシアに不利に展開する場合、プーチンは大量殺傷を招く戦術核兵器や生物化学兵器を使用する可能性もある。

◆武力使用の前での民主主義国家の限界

それでも、米国をはじめとする西側がウクライナ戦争に直接加わってくる可能性が少しでもあると判断していれば、プーチンはこのように無分別な攻撃を敢行できなかったはずだ。

民主主義国家は武力の使用を決心するのが難しい。一例として2012年、シリアのアサド政権が民間人に大量の化学兵器を使用し、当時のオバマ米大統領が宣言したレッドラインを越えた。しかしオバマ大統領は結局、武力でシリア政権に報復することができなかった。

米国がシリアを攻撃する場合、大規模な人命被害が発生するのが明白だった。また、アサド政権の化学兵器使用を中断させるほどの圧力を加えるには、イラクやアフガニスタンのような長期戦を覚悟しなければならないと判断した。

アサド政権は、米国が費用がかかり勝利するのが難しい中東の戦争にこれ以上足を踏み入れないことを知っていたのだ。

◆北朝鮮の独裁政権に対する警戒心、そして持続的なメッセージ

民主主義国家の韓国は、相対的に武力使用を決心しやすい北朝鮮の独裁政権に対して不利になるしかない。北朝鮮の金正恩国務委員長は世界最強国の米国を相手に勝つ交渉をしようという国際的な野心を持つ。

北朝鮮内部で労働党の地位が過去に比べて強まったが、「首領」を牽制するほどの権力は持っていない。ロシアにはリスクを負っても戦争反対を叫ぶ人たちがいるが、北朝鮮の人民はその程度の自由も保障されていない。また、金正恩は政権の生存を脅かす場合、叔母の夫も、兄も、人民の命も尊重しない。

では、韓国はどうすべきなのか。まず北朝鮮が韓国に武力を使用するはずがないという確信だけは謙虚に捨てる必要がある。

西側の政治指導者とよく交流してきたプーチンさえもこのように歪んだ世界観を持ち、誰も予想していなかった戦争を始めた。国外にも出ない金正恩がどんな観点と条件の中でどんな判断をするかは全く分からない。

金正恩がプーチンのウクライナ戦争を正当だとみている点、多種化した短距離ミサイルや戦術核など実際に使用可能な決定的武器を持とうとする点は懸念を抱かせる。

また、韓国政府の対応意志と能力に関して持続的にメッセージを与える必要がある。我々は北朝鮮の挑発に断固対応する意志があり、即刻対応が可能な韓米連合対備態勢を備えていることを絶えず示す必要がある。それで北朝鮮が脅威を感じれば、その脅威が北朝鮮を自制させるはずだ。

もちろん韓半島(朝鮮半島)で武力衝突がまた発生する場面は想像しがたい。しかしウクライナでも予測していなかった事態が発生している。

チョン・ギョンジュ/韓国国防研究院研究委員

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