【社説】韓国大統領府の会合白紙化…政治的計算をする時か
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.03.17 13:28
文在寅(ムン・ジェイン)大統領と尹錫悦(ユン・ソクヨル)次期大統領の初めての会合が昨日青瓦台(チョンワデ、大統領府)で開かれる予定だったが当日午前に突然取り止めになった。両者は「実務的協議が終わらなかったため」と言うだけで、具体的な理由は明らかにしなかった。政権交代期に引き継ぎが円満に進められるべきだが、外見上、新旧権力が衝突する様相だ。特に大統領選挙以降、文大統領も尹氏も「統合」に傍点をつけているが、実際は国民に神経戦を繰り広げる様子を見せていて残念だ。
尹氏が会合で李明博(イ・ミョンバク)元大統領に対する赦免を要請することが予告され、文大統領が受け入れれば統合の雰囲気が熟す可能性もあった。1997年12月金泳三(キム・ヨンサム)大統領と金大中(キム・デジュン)次期大統領の時に全斗煥(チョン・ドゥファン)・盧泰愚(ノ・テウ)元大統領の赦免・復権が扱われたような効果が期待された。だが、政権末の公共機関長人事問題などを巡り、両者が立場の違いを見せると結局重要な機会を逃すことになった。尹氏側が任期末の公共機関人事を協議してほしいと要請すると青瓦台は任期まで人事権行使は当然だと言って対立した。だが、政界出身者を公共機関に送り込むことは終盤の利権獲得行為にすぎないことは青瓦台が誰よりもよく承知しているはずだ。