【コラム】「歴代級の反転」第20代韓国大統領選挙…与野・ユーチューバーは勘違いしている(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.03.09 09:53
選挙に関連したおなじみの比喩の一つはおそらく「戦争」ではないだろうか。一国の未来を左右する候補を間違って選べば国を失うような選挙だ。各候補はキャンプという塹壕を掘り、キャンプ関係者は指定された時間に暴露を放ち、グループ分けされた「陣営」の歩兵は休む暇もなく指で何かを作って書いてまき散らす。実に内戦のような選挙だ。
そのため今日、多くの有権者は廃虚となった戦争被害者の気持ちで深刻なストレスを抱いたまま惑わされたように列に並び、記票所に入っていくだろう。重い気持ちで自分の選択肢に「人」の形の跡を残そうと、あえてマスクやビニール手袋で重武装しなくても厳重かつ孤独なその億劫(仏教用語で長い時間を意味する)の5秒を四方がふさがれた記票所で耐えなければならない。そしてさらに重い気持ちで新しい大統領の当選確定を待ち、夕方のチャンネルをあてもなく変え、そのようにして第20代大統領選挙当日は暮れていくだろう。