英国が新型コロナ感染者に対する自宅隔離規定を撤廃することにした。

ボリス・ジョンソン英国首相は２１日「新型コロナ共存策」を発表する予定だとＢＢＣ放送などが１９日（現地時間）、報じた。ジョンソン首相はこの日、声明を通じて「新型コロナはすぐに消えないだろう」とし、「過去２年間のウイルスに対する科学的分析を通じて『ウィズコロナ』計画をたてられる段階に入った」と説明した。また、「最近の鼓舞的な傾向が続けば（感染者の自宅隔離を含む）すべての感染病規制策を（現行の防疫法案の満了予定日である）３月２４日より１カ月早く終わらせることができる」と話した。

現在、英国で新型コロナの陽性判定を受けたり、症状を見せたりする人は最大１０日間自宅隔離が義務付けられている。新しい防疫策が施行されれば、英国は感染者の商店出入り、公共交通を利用した出退勤など自由な移動を許容する最初の欧州国家になるとロイター通信が報じた。通信は「自宅隔離の法的要件をなくし、自主的指針に変えるのは英国が新型コロナを他の病気と同様に扱うということと同じだ」と分析した。これに先立って、英国は先月２７日からマスク着用の義務化と室内施設利用の際にワクチンパスを廃止したことがある。

英国内では規制緩和措置に懸念の声が上がっている。英国国民保健サービス（ＮＨＳ）調査によると、ＮＨＳ幹部級回答者の７５％が自宅隔離の廃止に反対することが明らかになった。世界保健機関（ＷＨＯ）の新型コロナ特使を務めるデービッド・ナバロ博士もＢＢＣとのインタビューで「新型コロナウイルスに対してまだ正確に知らない状況で、防疫緩和措置は賢明でない考え」と指摘した。

９６歳の高齢のエリザベス女王が新型コロナの陽性判定を受けた。英国王室は２０日、女王が新型コロナで軽い風邪のような症状を見せており、今週にウィンザー城で軽い公務は続けるものと予想すると明らかにした。女王は、新型コロナの再感染判定を受けたチャールズ皇太子と今月初め接触した。