【コラム】なぜ北京五輪が開かれるたびに韓中関係は奈落に落ちるのか(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.02.21 10:25
今回も同じだ。「厚さ3尺の氷は1日の寒さで作られたのではない」(氷凍三尺非一日之寒)という言葉のように、今年の北京冬季五輪で爆発した韓中の国民感情もやはり累積した結果だ。その根元は2016年から始まった中国の高高度防衛ミサイル(THAAD)報復とみるべきだろう。2015年まで蜜月関係を謳歌していた韓中関係は2016年1月初めの北朝鮮の核実験で破局を迎える。北東アジア情勢を揺さぶる緊急状況を迎えたが韓国首脳の電話も受けない中国のやり方があらわれ、見た目は見栄えがいいが実際にはおいしくない見かけ倒しの韓中関係の限界があらわれたのだ。
6年が過ぎても解かれない中国のTHAAD報復に、近年に入りキムチと韓服など韓国固有の文化がいずれも中国で始まったかのように宣伝する中国のあきれた「万物中国起源論」が加わり韓国内の反中感情は過去最高を記録中だ。これに対し中国は次第に厳しくなる経済と米国など西側の圧力に対応しようとする政治論理により継続して愛国主義を強調し自ら退路を断つも同然の危険な姿を見せている。こうした状況でむしろ韓中関係が良くなるならばおかしなことだ。