【コラム】なぜ北京五輪が開かれるたびに韓中関係は奈落に落ちるのか(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.02.21 10:24
本当に妙だ。中国・北京で五輪が開かれるたびに韓中関係が急落するからだ。2008年に北京で夏季五輪が開催された時だ。中国人が幸運の数字と考える8月8日夜8時に合わせて開かれた開会式で韓国選手団は入場時に中国の歓待を受けられなかった。台湾と日本の選手団にあふれた雄壮な拍手が韓国にはなかった。韓国と日本が戦う野球の予選で中国の観衆は日本を熱狂的に応援した。アーチェリー決勝戦では韓国の選手が弦を引くたびに中国人は口笛を吹いて妨害した。中国はなぜそうしたか。当時韓国の放送局の1社が五輪のリハーサル場面を先に報道して開会式のムードを壊して中国内の反韓感情を刺激したという解釈が出てきた。韓国は韓国で腹を立てた。閉会式行事のうち東海を「日本海」と表記した地図が登場したためだ。
それから14年ぶりの2022年に北京で開かれた冬季五輪もまた、今年が修交30周年という言葉が色あせるように韓中関係の悪材料として作用中だ。開会式に登場した韓服により中国の韓国文化侵奪非難があふれ、競技中には韓国のショートトラックに数回にわたり下された釈然としない判定の受恵者が中国になり「中華主義が五輪を飲み込んだ」「五輪は中国のスポーツ祭典か」という激しい反発が出てきた。中国も興奮するのは同じだった。韓服を中国のものだと言い張る主張が出るかと思えば韓国選手と応援団に嘔吐の絵文字を浴びせて激しく対抗した。人類の和合を図るスポーツイベントになるのが当然な五輪が改めて韓中関係を奈落に落とす役割をしたのだ。